ヨネックスからREGUNAレグナというラケットが発売されました。
実はレグナは何年か前にも発売されていて、知っているという方も多いはず。
今回は2019年のレグナを使ってみた感想を書いていきます。
ヨネックスのレグナ2019は誰に向けたラケットなのか?
前作のレグナもそうでしたが、ヨネックスはレグナを高級感を漂わせるラケットです。
何でも、ラケットの剛性を高めるために必要な素材を惜しみなく使い、良いラケットを作るために徹底的にこだわったラケットを作ったそうです。
※素材やコンセプトなどの専門的なことはこちらを読んで下さい▶ヨネックス公式サイト
高価な素材を惜しみなく使ったために販売価格は高めに設定されています。
メーカー希望小売価格は現在のテニスラケットの最高値 ¥46,000
これ、ぶっちゃけ学生には買いにくい価格ですよね。
恐らくヨネックスもレグナを学生に買ってもらおうとは思っていないと思います。
そして女性に向けたラケットとも思えません。
なぜならスペック的に、しっかり振らないとボールが飛んで行かないスペックだからです。
グリップもクッショングリップではなく、レザーグリップは使われているところからも、女性に好まれるラケットではなさそうです。
ではレグナ2019はどんな人に好まれるラケットなのか?
レグナ2019のターゲット層はズバリ!懐に余裕のある中年以上の男性テニス愛好家です。
ターゲットを絞ってきたヨネックスがリリースした「レグナ2019」を試打しましたので次の章で感想を書いていきます。
ヨネックスのレグナ2019の打球感は現代風?
40代以上男性がターゲットと思われるYONEXのレグナ2019の打球感は、ハッキリ言ってしまうと現代風でした。
僕はレグナを打つ前に持っていた先入観は
おじさんのためのラケット・・・?
なら昔のラケットのようにマイルドで柔らかい打球感かな?
と、勝手に思っていましたが、そうではありませんでした。
逆に打球感もシャキッとしていて、ボールをカーボンの弾性でビンビンと弾く感じがある、最先端ラケットというのが僕の感想です。
素材はとても固い印象を受けたレグナですが、ラケットのスロート部分が細いためか、ラケットの「しなり」が実感できます。
ラケットのしなり感を求めているテニス好きおじさんには、ラケットのしなりが出す【頼りなさ】がクラシカルな打球感を思い出させるのかもしれませんね。
レグナはスピンがかかる?
ラケットの剛性が高いおかげなのか、スピンもしっかりかかります。
特にスライスは打ちやすく感じましたね。
ボールが変に浮いたりせずに、糸を引くようなスライスがネット上すれすれを飛んで行きます。
テニス歴の長いシングルバックハンドのおじさんが求めるのは強烈なスピンの打てるラケットではなく、華麗なスライスを打てるラケットなのかも知れませんね。
バックハンドスライスを使いこなすおじさんに向けて、YONEXが
「ほら、こんなラケットがいいんだろ?」
と言っているのが聞こえてくるようですね。
レグナでボレーを打ってみた感想
ラケットヘッドが軽いので、ボレーの時に取り回しがしやすい。
そのためボレーの繊細なタッチはお手のモノ。
これもテクニック重視の中年おじさんに好まれるポイントでしょうか。
レグナでサーブを打ってみた感想
サーブはこれといった特徴を感じることはできませんでしたが、扱いづらいという印象はなく、スピードのあるフラットサーブもスピンの効いたセカンドサーブもきちんと打ち分けることができそうです。
ヨネックスのレグナ2019の感想まとめ
高価な最先端の素材を惜しみなく投入したラケットというだけあって、現在風の打球感を感じるラケットです。
ただ、打球感は良いカーボン素材を使っていても、それぞれのショットを打った感想はパワー重視ではなく、「コントロール重視」のラケットなのかなと思いました。
デザイン、価格、打球感、操作性、全てにおいて「中年以上のテニス好き男性」をターゲットにしたレグナは爆発的な人気ラケットにはならないでしょう。
ですが、一定のコアな男性ファンにはたまらないラケットになるはずです。
勝ち負けにこだわるのではなく、自分の求める快適なテニスをしたいなら、レグナはありかもしれません。