HEADヘッドのテニスラケット「グラビティ」を試し打ちしましたので打ってみた感想をレポートします。
今回打ってみたのはズべレフ選手が使用するHEADグラビティプロ。
簡単に感想を書くと、超絶安心感のあるラケット!
テキトーに打ってもコートに入る気しかしない。
それがグラビティプロ!
グラビティにはいくつかのモデルがありますが、グラビティプロが特に良かったということもあって、今回はグラビティプロにフォーカスしています。
HEADテニスラケット「グラビティプロ」のスペック
・フェイスサイズ:100インチ
・バランスポイント:315㎜
・ストリングパターン:18/20
・グリップサイズ:1~5
・ラケットの長さ:27インチ
・フレーム厚20ミリ
グラビティPRO及びグラビティシリーズはラケットのデザインが特徴的です。
どのように特徴的かと言うと、ラケットに表、裏はありませんが、片方がエメラルドグリーン、もう片方がレッドを基調とした表裏で全く違うカラーリングのデザインとなっています。
グラビティのデザインとカラー開発秘話
グラビティの開発当初、ズベレフ選手がヘッドの開発スタッフに
「ラケットの表裏が違うデザイン、カラーだったら面白いよね」
と言ったことがきっかけでこのようなアシメトリーなデザインとなったようです。
またグリーンとレッドのカラーを採用したのはニンテンドーswitchのカラーを参考にして決めたといいます。
慣れないうちは「あれ?俺のラケットどこだ?」といったことが起こるかもしれません(笑)
今ままで見たことのない斬新なデザインのテニスラケットです。
グラビティプロを打ってみた感想
グラビティプロはデザインにインパクトはありますが、上級者向けの標準スペック。
HEADグラビティプロを使ってみた感想をストローク、ボレー、サーブに分けて書いていきます。
グラビティプロでストロークを打ってみたら驚くほど面ブレしない!?
ストロークでフラット系のボールを打った時に感じるのはラケットの面が非常に安定していることでした。
相手コートのベースライン1メートル以内にボールをコントロールしたいと思えば普通にイメージ通り飛んでいく。
またスピンをかけたい時はボールが擦れる感触が手に伝わり、思った通りのボールの軌道で飛んでいく。
オフセンターショットになってもそれほどラケット面がぐらつかないのでアウトにならず、かろうじてネットを超えてくれる。
とにかく安心して使えるラケットです。
フラット系よし、スピンよし、面安定性よし、と3拍子揃った優秀なラケットという印象でした。
グラビティプロでボレーを打ってみたら安心感が凄かった!?
ラケットの重量がそこそこあるからか、それともヘッドのテクノロジーのおかげか、ボレーを打った時にとにかく狙ったところにボールを運んでくれるラケット。
その安心感は他のラケットには無いものです。
僕は個人的にボレーはコントロールが命と思っています。
スピードは2の次3の次。
グラビティはボレーの生命線であるコントロールがしやすいことと、速いボールにも押されることのない安心感のあるラケットという印象でした。
グラビティプロでサーブを打ってみたらフラットサーブがズバズバとコーナーに決まった!?
サーブではラケットを振れば振るほどスウィングが安定し、当然ボールの飛びも安定したものになりました。
サービスエリアのコーナーにフラットサーブをズバッと入れたい!
アドサイドからセンターに高速スライスサーブを入れてエースを取りたい!
まるでラケットが「はい!分かりました」と言って、狙ったところへボールを飛ばしてくれるようです。
もちろんそんな機能はついていませんが、それくらいイメージ通りのボールが飛ぶラケットだといいう印象を受けました。
HEADグラビティの気になる点
1つだけ気になる点があるとすればグリップです。
プリンスもそうですが、ヘッドのラケットはグリップがやや平たい形をしているため、他のメーカーのラケットに慣れている方にとっては多少違和感を感じるかもしれません。
逆に平たい形の方がラケットの面の向きが分かりやすいという声もあるので、個人の好みの範囲かなと。
慣れてしまえばどうということはないと思います。
HEADグラビティPROはこんな人におすすめ
ラケットの重さが315グラムとは思えない操作性の高さを感じますが、とは言え決して軽いラケットではありません。
ある程度しっかりとしたスウィングができる体格と、中級以上のテニスレベルの方が対象です。
ストローク、サーブ、ボレーとオールラウンドにこなせる欠点のないラケットだけに誰でも使えるとも言えますが、ダブルスをメインにプレイする方におすすめです。
多彩なショットが要求されるダブルスにはオールラウンドでマルチなラケット【グラビティPRO】がピッタリとはまると思います。
振れば振った分だけ応えてくれる除夜の鐘のようなラケット。
早いサーブにも負けないラケットパワーも備えつつ繊細なショットも可能なので、315グラムという重さを扱える方にはかなりおすすめできるラケットです。
HEADグラビティプロを打ってみたテニス仲間の感想
スピン性能は普通くらい。
ラケットに重さがあるせいか、ボールの飛びに安心感がありますね。
打感は固くもなく、柔らかくもないけどボールをしっかり受け止めている感じがあって、打球情報がきちんと伝わってきます。
打った感じはかなり気持ちよくて、ずっと使いたくなりました。
それほどスピンがかかる訳じゃないですけど、ちゃんとベースライン手前で落ちてくれるので安心できます。
表裏でカラーが違うのは自分的には・・・(笑)
グラビティプロはフラットドライブ系のプレーヤーには合いそうですね。
今までのHEADのラケットとは少し打感が違うようですね。
食いつきはそれほど感じませんが、かといってカンカンの硬い打感ではない。ラケット自体はしっかりしているので、中級以上の男性にはおすすめできますね。
大きな欠点のないラケットだと思いますけど、あえて言うなら小技に難ありかなと感じました。
パワープレーヤーには好まれるラケットかなと思います。
やっぱり重さが315グラムあるとラケットの安定性が段違いですね。
早いサーブやストロークを受けてもビクともしないのは評価できます。
あまり融通が利くラケットではないように思いますが、全体的によくできたラケットだと思います。カラーも悪くないです。
HEADグラビティプロの感想まとめ
冒頭に書いたように、グラビティプロは安心感の塊がラケットになったのかと思うほど、イメージの通りにボールが飛んでくれるテニスラケットという印象でした。
ラケットにそれほど厚みがある訳ではないけど、ボールの飛びはしっかりしていて、かつ飛びすぎず、相手のボールに力負けしないパワーを感じました。
スピン性能については、スピンの量をコントロールしやすくて、フラットドライブからヘビースピンまで、思い通りに回転量をコントロールできるラケットです。
正直言って、どんなショットを打っても欠点が見つからない、とても平均点の高いラケットですね。
ラケットを自分の身体の一部のように扱いたい方には人気の出るラケットでしょう。
今まで僕はヘッドのラケットに良い印象がありませんでしたが、グラビティは僕のイメージを大きく変えてくれたラケットです。