中古ラケットの購入はお勧めか?メリットとデメリットを解説

テニス用品選び

今はメルカリやヤフオク中古のラケットが安く手軽に購入できるようになっていますね。

しかしテニスラケットを安く購入できるという理由だけでメルカリやヤフオクを利用するのは危険です。

メルカリやヤフオクを利用すれば安く買えることは間違いありませんが相応のリスクがあるからです。

中古ラケット売買の裏側を知る管理人が、中古ラケット購入のメリットとデメリットをお伝えします。

中古ラケットを売る人はこんな人【3つのパターン】

メルカリやヤフオクで中古テニスラケットを売っている人はめちゃくちゃ多いです。

中古なので商品の状態もひとくくりにできるものではありません。

しかし販売している人のパターンはある程度決まっていて、おおよそ以下の3つのパターンに分かれます。

中古テニスラケット選びに失敗しないために、まずはどんな人が中古ラケットを販売しているのかを知っておきましょう。

①新しいラケットを購入したから

メルカリ、ヤフオクで最も多いパターンです。

新しくラケットを購入したことにより古いラケットを使わなくなり、不要になったラケットをフリマサイトで処分するケースです。

使い古されたものが多く、ラケットの状態は良いとは言えないが販売価格は安いものが多いですね。

②転売目的

メルカリは出品者が値付けできますね。

転売目的の人は、商品の適正な価格を知らない素人出品者から安く買って利ザヤを稼ぎます。

テニスラケットも同じで、中古ラケット出品者と言っても実は全くテニスのことを知らない転売屋さんということもあります。

良い悪いではなくそういう出品者もいますよ、ということです。

③新しく買ったラケットが自分に合わなかった

中古で購入する際の狙い目はこのパターンです。

数回使っただけの限りなく新品に近い状態なのに新品より2~3割安く買うことができるのでお得ですね。

ただ最も注意するべきなのも実はこのパターンなんです。

安易に手を出すと、見た目はきれいだけど芯の抜けたラケットを購入してしまう危険があるからです。

テニスラケットの寿命について

ラケットは使えば使うほど傷んでいきます。

分かりやすい例を出すと…

あるプロ選手がいました。

その選手はメーカーとラケットの使用契約を結んでいました。
(契約内容は選手によって違うのが当たり前なので、ここでは細かい話はしないでおきます)

選手はそのメーカーのラケットを使うことが条件で、3か月ごとに6本のラケットを提供してもらうという契約です。

ということは1か月あたり2本のラケットを消費するという計算ですね。

え?そんなにラケットって必要?と思うかも知れませんが、プロ選手なら1か月に2本のラケットを使い潰すのはむしろ普通であり、もっと多くのラケットを使い果たすという選手もいます。

使い果たすとは、ラケットの中身が傷んで本来の性能が発揮できなくなるという意味です。

もちろんむやみにテニスラケットを荒く使ったり、ラケットをへし折ったりする訳ではなく、真っ当な使い方をしていることが前提です。

選手にもよりますが、1か月に2本のラケットがダメになるくらいプロ選手のスウィングは速いし、相手からのボールには威力があるということですね。

そしてこれはプロ選手に限った話ではなく、一般プレーヤーにもあてはまります。

プロ選手ほどでなくとも、同じくらい練習して球数を打っている学生もたくさんいます。

学生なら多い人でも3本までがいいところで、1本を使い倒すというスタイルの学生も少なくありません。

パワーのある学生が毎日たくさんのボールをハードヒットするラケットが短期間でヘタる(傷む)ことは十分に想像できます。

テニスラケットには使い手のクセが出る

人のラケットを借りた時に「なんか使いにくい」と思ったことはありませんか?

同じメーカーの同じ品名のラケットでも人に借りたラケットはやっぱり違う感触があるものです。

ストリングやストリングのテンションの違いもありますが、それ以上に違和感のようなものを感じるのは僕だけではないはず。

それはやっぱり持ち主の使い方によってラケットにクセのようなものがついているんだろうと思います。

フェデラーのラケットにもクセがある?

これはWILSONの人に聞いた話ですが、フェデラー選手はラケットのどちらか片面でしかボールをヒットしないらしいです。

そのため片側のフレーム面だけが傷むとのことで、ラケットの寿命も短いのだと言っていました。※フェデラーが使ったラケットなら傷んでいても欲しいですが(笑)

ラケットには持ち主の使い方によってクセが出ることは実際にあるのです。

テニスラケットの「芯が抜けた」現象とは?

同じテニスラケットを毎日使っていると、ある日突然ラケットにパワーを感じなくなる瞬間があります。

同じラケットなのに前日とは全く違う打ちごたえに感じる現象のことで、よく「芯が抜けた」などと言います。

他にも・・・

・スピンが思ったようにかからない
・ボールの飛びが良くない
・狙ったところにボールが飛ばない
・ラケットの弾力を感じなくなる
・ラケットに生命力がなくなる

など、色んな表現がありますが、要するにラケットに目立った外傷は見当たらないが、ラケットの中が折れてしまったか、少なくともテニスラケット本来の性能を発揮しなくなった状態のことです。

この現象にハッキリとした答えは出ていませんが、芯が抜けてしまったラケットはまるで魂が抜けてしまった人のよう。

見た目はきれいでもラケットとしては抜け殻状態です。

そんなラケットが中古として出回っているとしたら・・・?

いくら安くてもそんなラケットは買いたくありませんよね。

中古ラケットの購入は難しい

結論としてテニスラケットを中古で購入するのはお勧めできません。

理由はここまで読んでいただければ分かる通りですが、まとめると

ラケットは消耗品である
前に使っていた人のクセがついている
見た目はきれいでも中身が死んでいるかも

中古だから半額近い値段で買えるといっても、価格に見合った性能に満たないラケットは買いたくないし、お勧めもできません。

僕がメルカリやヤフオクで中古のテニスラケットを買わないし、お勧めしない理由はここにあります。

テニスラケットを安く買いたいなら中古より型遅れ品がお勧め

中古のテニスラケットはお勧めできないと言いましたが、最新モデルのテニスラケットは決して安いものではありませんよね。

僕も学生時代にお金がなくて、次から次にラケットを買い替えるなんてできませんでした。

でも、やっぱり中古にはリスクがあるので安くてもお勧めはできない。

しかし新しいラケットは欲しいし、買わないとテニスができないという方もいると思います。

そんな方にお勧めしたいのが特価になった昨年(一昨年)モデルのテニスラケットです。

中でもお勧めなのが、各メーカーの人気シリーズのラケット。

BABORATならピュアドライブやピュアアエロ
WILSONならプロスタッフ、ブレイド、ウルトラなど
YONEXならVコアやEゾーン

など、ほとんどのメーカーには人気のシリーズがあって、そのシリーズのラケットは毎年か1年置きにリニューアルされて発売されています。

ニューモデルとして発売していはいますが、実際のところはマイナーチェンジしているだけで、前作と大きく違うラケットに変わっている訳ではありません。

スウィートエリアが5%広がったとか、スピン量6%増加(※当社比)とは言うものの、基本的な中身は同じです。

新発売されたラケットは通常販売価格。

対して同じシリーズの前作モデルは半額になっているものがほとんどです。

ニューモデルが発売されると同時に、メーカーから販売店の抱えている前作の在庫の仕入れ値を安くするという、いわゆる「マークダウン」が行われることが多く、マークダウンがあれば販売店も前作を安く販売できます。

少しでも良いラケットを安く買いたい方は型遅れのラケットを狙うと、新品だけど性能の良いテニスラケットを手に入れることができてお得という訳です。