2020年8月にダンロップから発売されたテニスラケット「FX500」を試し打ちしました。
感想をひと言で書くとFX500はダンロップが本気を出した本格派ラケット。
しっかりとした手応えのある硬派なテニスラケットという印象でした。
ストロークでゴリゴリに攻めるプレーヤーにおすすめできる強いラケットです。
詳しくは続きを読んでください。
ダンロップテニスラケットFX500のスペック
ラケットフェイス面積:100インチ
バランスポイント:320mm
フレーム厚:23~26mm
グリップサイズ:1.2.3
カラー:ブラック/ブルー
ストリングパターン:16✕19
推奨テンション:45~65ポンド
素材:グラファイト・特殊スチレン系エラストマー・高反発ウレタン
FX500は最上級車向けモデルから初心・初級者向けモデルまでシリーズ化しています。
・トーナメントプレーヤー向けのFX500ツアー
・FX500の軽量モデルのFX500LS
・さらに軽いFX500LITE
・さらに軽量でフェイスの大きいFX700
※DUNLOPがFX500の商品説明をしている動画はこちら
テニスラケットFX500の打感、スピン性能、弾きは?打ってみた感想
はじめにFX500を握った瞬間、ズシッとした重みを感じました。
僕はいつもトップライトからイーブンバランスのラケットを愛用しているため、FX500の重みに違和感を覚えたのです。
ラケットのスペックを確認すると、それほどトップヘビーなラケットではなさそうですが、しっかりとスイングする必要がありそうなラケットだと思いました。
ボールの伸びとスピン性能は?
ストロークをしてみると予想通り、誰でも楽に扱えるようなラケットとは言えず。
ラケットを当てるだけでは良いボールは飛びませんが、その代わり身体全体を使ってスウィングすれば伸びのあるボールが飛んでいきます。
しっかりスウィングするという条件つきですが、きちんとラケットヘッドを落として下から上にスウィングすればギュン!とスピンがかかります。
ボールの伸びについては文句なし。
相手のパワーボールに負けない強さを感じました。
ボレーやネットプレイで感じこと
ボレーをした時に感じたメリットは面ブレが少ないこと。
強いボールを受けてもラケットフェイスが安定しているのは安心感がありますね。
ただ微妙なタッチが出しにくいと感じたのはデメリットかも知れません。
やや扱いにくさを感じます。
FX500の打感は?
最後にFX500の打感ですが、メーカーの打ち出しでは柔らかい打球感と書かれています。
ですが僕はそれほど柔らかく感じませんでした。
むしろゴツゴツとした硬派なラケットという印象です。
ダンロップFX500はどんな人におすすめ?
繊細なタッチを得意とするプレーヤーよりも、豪快にスウィングして相手をパワーで圧倒するプレーヤーに向いているのではないかと思います。
強烈なサーブを高い面安定性で弾き返し、ストロークでは相手をグイグイと押し込んで隙を見せない。
そんなプレーヤーがFX500を使えば鬼に金棒と言えるのではないでしょうか。
ダンロップテニスラケットFX500のテクノロジー
FX500はダンロップの中ではパワー系ラケットという位置づけで、全力で振りきりたくなるようなラケットを目指したと言います。
誰もがフルスウィングをしたくなるラケットで、なおかつボールを思い通りにコントロールでき、さらに打球感も柔らかい。
高い次元でバランスのとれたラケットです。
FXシリーズに搭載されたテクノロジーをご紹介します。
グロメット溝の中央に小溝(深さ0.5mm/幅1.0mm)を設けた新構造を採用。フレームとストリングのたわみ量を増やし、反発性の向上に加え、広いスイートエリアを実現しました。
シャープなフォルムの新しいラウンド形状フレームを採用し、優れた反発性を実現。スロート形状も20%拡大※し、面安定性を高め、パワーとコントロールの両立を図りました。
スロート部を構成する材料に、高い伸縮性と反発性を併せ持つ「フレックスタッチレジン」を採用。パワーとコントロールの両立を図り、弾き感と喰いつき感に優れ、柔らかな打球感を実現しました。
ダンロップFX500テニス仲間の感想と評価
最近のラケットにしては柔らかい打球感ですね。
ただラケット自体が柔らかい訳じゃなくて、素材の固さはしっかりと感じます。
スピン性能は普通かな。
ダンロップが言うように、しっかり振ればそれに応えてくれるラケットという印象です。
振ってもコートに入ってくれる安心感があるラケットです。
ブンブン振っても飛び過ぎないのがいいところ。
ただそれほどスピンがかかる訳じゃないですね。
個人的には打感はもっと硬くてもいいので、スピン性能が欲しいです。
FX500を使っていて一番いいなと思ったのはサーブです。
コーナーにズバズバと突き刺さるようなフラットサーブが打てたのには少し驚きました。
サーブに関しては自分のスウィングとか感覚にピッタリはまってるんでしょうね。
中級者以上の方には使いやすいと感じるラケットだと思います。
しっかりとした打ち応えのある本格派ラケットという感想です。
中級以上の男性にはおすすめしたいですね。
自分のスウィングでボールを飛ばしたいと思う男性って多いですよね。
このFX500はそんな男性にピッタリのラケットです。
女性向きではないように思いますが、男性に好かれるラケットだと思いますね。
パワー自慢のプレーヤーが好きそうなラケットですね。
しっかりとスウィングすればベースラインからでもエースを狙えるパワーのあるラケットです。
ボレーはさておき、ストローク、サーブについては安定感があって、苦しい試合展開の中でも劣勢を跳ね返せるパワーを感じます。
ただ、あるていどパワーがないと使いこなせないラケットという印象を受けましたね。
カラーもブラックの中にすっきりとしたブルーのラインがかっこいいと思います。
ダンロップテニスラケットFX500まとめ
現代テニスに求められるのはパワー・コントロール・スピンだといいます。
ダンロップはそれぞれの要素を重視したラケットシリーズを展開していて、FX500シリーズはそのうち「パワー」を重視したモデル。
FX500は確かにパワーのあるラケットです。
相手の強烈なスピンにも負けない感じがあることと、自らフルスウィングした時には爆発的なボールの飛びを感じます。
テクニックよりパワーを重視するプレーヤーのための男気ラケット!
誰もが使うようなラケットではないかも知れませんが、俺はこのラケットが好きなんだ!というコアなファンに支持されるラケットになるのではないでしょうか。