2018年のヨネックスVコアのカラーは少しマットな感じがする落ち着いた赤色。
なかなかカッコいいと思います。
ヨネックスのラケットで勢いがあるのは大阪なおみちゃんが使用するEZONEですが、今回レビューするのはVコア98とVコア100です。
前作からの変更点やE-ZONEとの違いなどについて書いていこうと思います。
2018年のVコアは前作とどう違うのか?
カラーが大きく変わったのは見て分かる通りなので置いといて・・。
機能面では何が違うのでしょうか?変更点がどのような影響を及ぼすのでしょう?
また、実際にボールを打ってみて前作とどう違うのでしょうか?
まずは2018年Vコアの機能面についてです。
2018年のVコアはココが違う!
◆空気抵抗を抑えてスウィングスピードがアップ
今作のVコアはフレームトップ部の内側を凹状にしてグロメットの露出を抑えています。
またフレーム肩部、フレーム袖部にも独自のフィン構造を用いています。
これらは全てラケットスウィング時の空気抵抗を抑えるためです。
空気抵抗を抑えることによってラケットヘッドが加速し、スピードのあるボール、または強烈なスピンの効いたボールを打てるという訳ですね。
◆その他の変更点
新フレーム形状&新素材(Namd)が採用されて面安定性が上がりました。
またグロメットの角度を変えることによってスナップバックを誘発させることができ、よりスピンがかかるようになりました。
前作Vコアからの変更点まとめと打ってみた感想
メーカーは色々と変更点を加えているようですが、どれも微妙な変更ばかり。
正直言って「で?どこが違うの?」
て感じですね。
打ってみた感じは前作のSVと大きな違いは感じませんでした。
打球感に関しては、やや柔らかくなったかなという感想ですが、ボックス形状のラケットらしく、ガッツリとした重い打球感はそのままですね。
EZONEのように高弾性カーボンでビンビン弾き返すという感触ではなく、ボールをしっかりと受け止めてラケットに乗せている感触があります。
しっかりとした打球感が好きな方には合っているラケットだと思いますよ。
それと変更点のおかげかどうか分かりませんが、ストロークで追い込まれた状況から一気に形勢逆転のショットを打てた時には
「お!?これ、ラケットの恩恵かも?」
と思いました。
これがVコアの性能!?追い込まれてもさらに鋭いショットが打てる!?
シングルスでバックハンド同士でのラリー中、相手のボールが深く、サイドライン際に入りました。
僕はそのボールにやっと追いつき、バックハンドスライス返すのが精いっぱい。
せめて浮いたボールは返すまい!と思い、差し込まれて打点が後ろになりつつもラケットヘッドを立ててスウィング!
その瞬間
「あ、そこに飛んでくれるの!?」
ボールは相手コートのサービスサイドライン付近に低く滑るように飛んでいき、追い込んだと思っていた相手は僕からの思わぬ返球にバランスを崩し、ラケットに当てるだけの返球になりました。
チャンス!と思い、すぐに大勢を立て直した僕は相手のオープンコートにウィナーを放つことができたのです。
一時は完全に追い込まれた状況から1本のバックハンドスライスで形勢が逆転できましたよ。
しかもコントロールできたと意識していなかったボールで。(※正確にはあそこに落ちてくれればいいなとは思っていましたが)
これがVコアの力なのかも?
と、Vコアの隠れた性能に助けられました。
Vコア100はこんなラケット
ラケットフェイス面積:100インチ
バランスポイント:320mm
全長:27インチ
グリップサイズ:1.2.3
カラー:フレイムレッド・ギャラクシーブラック
推奨テンション:45~60ポンド
素材:高弾性カーボン+ナノメトリックXT+Namd
Vコア100はスウィートエリアが広いのがウリのようですが、実際に打ってみてもスウィートエリアの広さは感じます。
特にヨネックス独自の縦に広いラケット面に効果によって、フェイス上部でボールを打っても失速することなくとボールが飛んでくれます。
ショートクロスにスピンのかかったボールを打ちたい場合にはヨネックスのラケットは最強ですね。
Vコア98はこんなラケット
ラケットフェイス面積:98インチ
バランスポイント:320mm
全長:27インチ
グリップサイズ:2.3
カラー:フレイムレッド・ギャラクシーブラック
推奨テンション:45~60ポンド
素材:高弾性カーボン+ナノメトリックXT+Namd
Vコア98はバランスのいいラケットです。
スピンがよくかかるのがウリのようですが、面安定性が高いのでフラット系のショットも安心して打つことができます。
バボラのピュアアエロはスウィングが勝手にスピンのスウィングになってくれますが、ヨネックスのVコアはラケットの素材とか形状でスピンがかけられるよう工夫されていると感じましたね。
ゴリゴリとスピンをかけたいマッチョな方にはVコア98は良いと思います。
Vコア98はフェイス面積は若干小さいですが、スウィートエリアはむしろ広いと感じます。
特にボレーをしている時にスウィートエリアの広さの恩恵を感じますね。
フェイスの狭いラケットはボレー時のラケット操作をしやすい反面、スウィートエリアを外してミスショットになることもありますが、Vコア98はスウィートエリアが狭いことによるミスショットはありませんでした。
Vコア98は305グラムとやや重いですが、操作性が良くてバランスが取れているため300グラムのラケットと同じくらいの感覚でラケットを扱えました。
Vコア100とVコア98のどちらにしようか迷っている方へ
どちらも高い水準をクリアしている良いラケットだと思います。
どちらが良いか迷っている方は恐らく300グラムを超える重さを自分が扱えるか?
またフェイス面積が98インチとやや小さいラケットを自分が扱えるか?
この2点ではないでしょうか?
僕はVコア98は他のラケットの100インチ、300グラムと同じ感覚で使えるラケットだと思います。
従って、今まで他のメーカーの100インチ、300グラムのラケット使っていた方ならVコア98を使えるのではないかと考えるのです。
ガッツリした打ち応えと強烈なスピンを目指すならVコア98
打ち応えはもちろん、安心のフェイス面積の広さと扱いやすさが欲しいならVコア100
ヨネックスファンだけでなく、初めてヨネックスを使う人にもお勧めです。
2018年ヨネックスのVコア98・Vコア100まとめ
Vコアシリーズの操作性、打球感は新作のVコアにも受け継がれています。
良くも悪くもヨネックスのVコアです。
変更点や打ってみた感想は先に書いた通り。
前作のVコアから今作に買い替えようと思っている方は安心して買い替えて下さい。
大きな違和感なく新Vコアにもなじめることでしょう。
他のメーカーのラケットを使ってきた方にとってはラケットの形に違和感を感じる方が多いでしょうが、ヨネックスのラケットは意外とクセがなく使いやすいです。
スウィートエリアが縦に長いので遠心力をフルに使えます。
Vコアはあなたの窮地を救ってくれるラケットにきっとなるでしょう!