プロ選手の使用するガット(ストリング)の現代の主流は、
ナチュラル ✕ ポリ
のハイブリッドです。
錦織選手もそうですね。
錦織選手の使用するガットは、WILSONのナチュラルガットと、ルキシロンの4Gというポリガットです。
縦(メイン)をポリ、横(クロス)をナチュラルにする選手が多いようですが、フェデラーはその逆で、メインにナチュラルを張っています。
一般的にはメインに張った方の打球感が強く出ると言われています。
そして試合ともなれば、同じラケットに同じ組み合わせのガットを5~6本持ち込みます。
その5~6本のラケットのうち、それぞれ少しづつテンションを変えたものを用意する選手と、全て同じテンションで揃える選手もいたりします。
が、実際に張るのはその大会のオフィシャルストリンガーです。
世界の4大大会ともなれば専用のストリンガーフロアがあり、十数人ものストリンガーが一斉にストリングマシンに向かって、一心不乱にガットを張っているようです。
ちなみに、その時に使われるストリングマシンは「BABORAT」製。
ほぼこれ一択のようです。
選手によっては細かい注文をしてくるので、それに応えるストリンガーにはガット張りの腕はもちろんのこと、相手(選手)がどうして欲しいのかを見抜く力も必要になります。
明日の朝一のゲームだから、夜の20時に仕上げてくれ、だとか、
手持ちのラケットのガットが切れるペースが速すぎて間に合わないからあと30分で最低2本張ってくれ、
みたいな感じですね。
無茶な要求をしてくる選手がいたり、張り代を踏み倒す選手がいたりと、結構大変だと聞きました。
実際にガット張りに出されハイブリッドのパターンで最も多いのが、
縦(メイン)に、ナチュラルガット※バボラ率高し
横(クロス)には、ルキシロンのアルパワーラフ
この組み合わせがどうやら最強のようです。
もちろん他の組み合わせをしているプロ選手もいますが、圧倒的な比率で上のような組み合わせを選択するようです。
奇跡のハイブリッドと呼ぶべき組み合わせをあなたも試してみてはいかがでしょうか?