E-ZONEシリーズはVコアと並ぶヨネックスのメイン機種。
大阪なおみ選手が使用していることもあって、世界的に人気にあるラケットです。
今作のE-ZONEがどんなラケットに仕上がっているのか?
気になっていたところ、E-ZONE2022モデル98と100の両ラケットを試し打ちすることができました。
新生E-ZONEの打感や飛び、各ストロークでの感想などを書いていきます。
今作のE-ZONEはやや打球感が硬くなったかな?というのが第一印象。
カラーはブルーを主体にメタリック調の洗練されたデザインへと進化しています。
E-ZONEのパワーやスピン性能をしっかりと受け継いでいて、E-ZONEシリーズのファンを離さない期待に応えた仕上がりと言って良いと思います。
2022モデルの新作E-ZONE98と100のスペックや詳しい感想は以下を読んでください。
E-ZONEイーゾーン98のスペック
・重量:305グラム
・バランスポイント:平均315mm
・フレーム厚:22.5-23.0-21.0(mm)
・ストリングパターン:16✕19
・推奨テンション:45~60ポンド
・推奨ストリング:ポリツアーREV・ポリツアーSTRIKE
・グリップサイズ:G2・G3
E-ZONEイーゾーン100のスペック
・重量:300グラム
・バランスポイント:平均320mm
・フレーム厚:24.0-25.0-22.0(mm)
・ストリングパターン:16✕19
・推奨テンション:45~60ポンド
・推奨ストリング:ポリツアーREV・ポリツアーSTRIKE
・グリップサイズ:G1・G2・G3
E-ZONEイーゾーン98.100を打ってみた感想・評価
メーカーからお借りしたラケットを試し打ちをさせてもらえることになりました。
E-ZONEの2022モデルがどんなラケットなのか、気になる方はぜひ参考にして下さい。
E-ZONEイーゾーン2022は前作とこう違う!
スペックに違いはありませんが外見(カラーリング)がブルーをベースにし、シルバーブルーとの組み合わせのデザインになっています。
初期のE-ZONEはグリーンがメインでしたが、前作あたりからイメージカラーをブルーにしていますね。
大坂選手の好みなのか、ブルーの方が人気があったのかは分かりませんが、E-ZONEのテーマカラー今や完全にブルーにシフトしましたね。
前作より洗練されたデザインでスッキリとした感じがあって個人的には良いと思います。
打球感は前作よりも硬くなったように感じました。
YONEXの営業の方は硬くなったことで人気が出ないのではないかと心配しているといった話を聞きましたが、気になるほどの硬い打感ではありません。
イメージカラーはブルー!
打球感はやや硬くなったかな?
E-ZONEイーゾーン2022打球感は改善?改悪?
前作より硬くなった打球感ですが、改悪と言うほどのことではないかなと思います。
ここ数年の流行りとしてマイルドな打球感のラケットが各メーカーから発売されていますが、ユーザーの全てがマイルドな打球感を求めている訳ではないし、E-ZONEの個性だと思えば気になるほどのことではないはず。
シャキッとした高反発のハイパワーラケットならむしろ普通かなと思います。
ストロークの感想
相手のボールがどんなに速くて重いボールでも負けずに弾きかえすことができるラケットで、安心感さえ感じます。
ボールの飛びは申し分なし。
面安定性も文句なしです。
スピン性能については強烈な印象はありませんが、しっかり振ればきちんと回転をかけることができました。
ベースライン手前でクイッと落ちてくれるので。フラットドライブに向いているかもしれません。
気になるところがあるとすれば、ヘッドの取り回しがしにくいところ。
スライスやドロップショットなどのタッチ系ショットを打つのが難しく感じました。
全体的には気持ち良くストロークができたので好印象です。
ボレーの感想
スウィングしなくても面を合わせるだけでボールが勝手に飛んで行くため、楽ちんです。
ただサイドスピンをかけたり、スライスボレーをしようとするとヘッドにもっさり感があり、イメージ通りのボールを飛ばすには慣れが必要。
自分がパワー系のラケットを使っていないから違和感を感じましたが、E-ZONEを使い慣れている方にとっては気にならないと思います。
とにかく反発性が高いため、アングルボレーやドロップボレーなどの繊細なショットには気を遣います。
サーブの感想
自分のイメージ以上に強いボールが飛んで行く感じがあって、弾んだ後に伸びていくようです。
特にフラットサーブではまるで「ズドン!」と音がしているかのように重いボールが飛んでいきました。
スライスサーブやスピンサーブなどの回転系サーブについては強烈にスピンがかかるというよりも、ボールのパワーをコート内に収めるためにスピンでコントロールする必要を感じます。
フラットもスピンもどちらも跳ねてからがギュン!と伸びていくのかなと思いました。
YONEX特有の縦に長いスウィートスポットにより、高い打点(ラケットの先に近いところ)から打ち降ろすフラットサーブはクセになりそうです。
E-ZONEイーゾーン2022を両方打って分かったこと・違いについての感想
E-ZONE98と100のフェイス面積は2インチしか違いません。
スウィートエリアへの当てやすさについては正直言って違いを感じるほどではありませんでした。
ボールの飛びについては98インチモデルの方がやや抑え目で、100インチモデルはハイパワー。
スピン性能には違いを感じませんでした。
98の方が重量感と同時に安心感もあります。
振りやすさにも違いがあって、操作性は100インチの方が優しくて98インチはやっぱりそれなりに筋力がないと扱えないように思います。
重いラケットの方が相手の速いボールに対して負けにくくなるのは間違いないので、上級者でラケットにパワーが欲しい方は98インチを。
アベレージ重いラケットを扱うことに自信がない方にはバランスの良い100インチが良いでしょう。
もっと軽くて扱いやすいモデルが良い方は後ほど発売されるライトモデルや105インチモデルをお勧めします。
E-ZONEイーゾーン2022の長所と短所
E-ZONE2022モデルの長所と短所について、管理人が思うところを書いていきます。
E-ZONEイーゾーン2022の長所
特にいいと感じるのはボール弾きの良さです。
相手のボールに負けない力強さがあることと、それほど早くスウィングしなくても爆発力のあるショットが打てるところがE-ZONEの魅力でしょう。
フルスウィングしなくても相手を押し込むことができるので、余裕のあるプレイができます。
余力を残しつつプレイができるとミスが減り、視野が広がりメンタルにも余裕が持てるといった好循環につながるのではないかと思います。
パワーは正義!ショットにも心にも余裕が生まれる?
E-ZONEイーゾーン2022の短所
短所と感じるところは感度ビンビンの最先端カーボンによる爆発的なショットと引き換えに、ソフトなタッチ系ショットがしにくいところでしょう。
優しくボールをヒットしたつもりでも思いのほかボールを弾くため、イメージより飛距離が出てしまってコートに収めるのに気を遣いました。
パワーがあるが故の裏返しなので仕方のないことなのかもしれません。
ハイパワーの反面ソフトタッチが難しいかも・・
E-ZONEイーゾーン2022こんな人におすすめ
E-ZONE2022はこんな人が使うといいんじゃないかな?と管理人が思うおすすめする人を挙げてみました。
YONEXユーザーにおすすめ
YONEXのラケットに慣れている方にはお勧めできます。
ヨネックスのラケットって独特の細長い形をしていて、スウィートエリアも縦に長くなっていますね。
ヨネックスのラケットに慣れている人は自然とこの細長いスウィートエリアでボールを捉えることを覚えています。
他メーカーのラケットだとオフセンターとなるラケットの先端に近いエリアも、ヨネックスのラケットならスウィートエリア内。
しかもラケットの先になるほど遠心力が使えることになり、スピードもスピンも強く打てるという訳です。
ラケットの先に引っかけるようなショートクロスをコントロールできるのはヨネックスのラケットならではです。
スライスサーブにも同様の効果が期待できますね。
今までヨネックスのラケットを使ったことのある人には進化した最新E-ZONEを試して欲しいですね。
ボールにパワーが欲しい方におすすめ
E-ZONEは本当にパワーがあります。
筋肉質なボディから放たれるショットは相手を押し込むパワーがありますね。
それほど力を入れてスウィングしなくてもパワーボールが打てるので、自然に相手にプレッシャーをかけることができます。
またコート後方に押し下げられた状況からも相手コートに強いボールを送ることができ、不利な状況を簡単にイーブンに戻すことができます。
非力なプレーヤーの強い味方になってくれるのがE-ZONEの強みです。
E-ZONEイーゾーン2022のテクノロジー
ヨネックスの最新技術が詰め込まれたE-ZONE2022。
E-ZONEに搭載されているテクノロジーについて簡潔にご紹介します。
カーボン繊維の表面にカーボンナノチューブ(CNT)を均一に付着させ、樹脂との界面密着を向上させることにより、適度なしなりで柔らかさを維持しながら素早い復元力で反発性能を発揮する「2G-Namd Speed」 高弾性カーボンナノチューブ層を3次元に複合することでしなり戻りの速度が向上しました。
フレーム上部には逆アール設計。フレーム中央部には正面薄設計を今作から採用。前作モデルより断面変位置が最大16%アップしたことにより、柔らかい打球感と飛び性能を実現しています。
シャフト部分を新形状(剣先断面図)にしたことで面安定性(剣先剛性)が前作モデルに比べ7%アップ。ブレないシャフト構造によりオフセンターの打球時にも打ち負けない飛びを実現。
E-ZONEイーゾーン2022を試し打ちしたテニス仲間の感想と評価
E-ZONE98を打ちました。
やっぱりイーゾーンはよく飛びますね。
やや硬い感じもしますけど、これくらいじゃないとラケットという感じがしないので僕的には好みです。
パワーを感じるラケットですね。
打ったのはE-ZONE98です。
一応100インチモデルも打ちましたが98の方がガッシリしていて良いですね。
速いサーブを打つとめちゃくちゃボールが伸びてくれてエースを量産できそうで頼もしいラケットです。
E-ZONE98とE-ZONE100の両方を打ちました。
これ、売れるんじゃないですかね。
女性にも男性にも勧めやすいし、デザインもいいです。
E-ZONE100を打ちました。
300グラムのラケットは使ったことがないですけど、意外と使いやすかったです。
それほど重さは感じないし、デザインもスッキリしていていい感じ。ボールの飛びとかスピンについてはあまりよく分かりませんけど、振っていても疲れなかったのでいいラケットなんだろうなと思いました(笑)
E-ZONEイーゾーン2022インプレ・評価まとめ
2022モデルのE-ZONEはラケットの剛性やスピン性能、ボールの飛びが少しづつ進化したYONEXの自信作。
打てば誰もが感じることのできるラケットパワーがE-ZONEの特長です。
高弾性カーボンとラケット構造のためか、打球感はやや硬い印象。
デザインはE-ZONEのイメージカラーのブルーを基調としたスッキリとしたデザインで女性からも男性からも受けは良さそうです。
前作までのE-ZONEを使っている方には安心して2022モデルに乗り換えることができます。
またE-ZONEを使ったことのない方にも安心してお勧めできる大きな欠点のないラケットです。
特にラケットにパワーを求める方にとっては大きな味方になってくれる頼もしいラケットです。
初心者から上級者まで、どんな方にもお勧めできるラケットです。
E-ZONEは平均点の高いラケット。特にパワーが欲しい方にはおすすめ!