2020年はテニス業界にとって大きな変革の年。
誰もが知っている有名メーカーがテニス業界から完全撤退したり、ブランドを手放したりと、大きな変化が次々と起こっています。
コロナウィルスの蔓延による様々な活動自粛や買い控えによる打撃が影響したと言いますが、それ以前に雲行きが怪しかったメーカーも…。
この記事では2020年のテニス業界の間ですでに起こっている確定情報から都市伝説レベルの噂話まで、現在知っている情報を惜しみなく書いていきますのでぜひ読んでください。
ダンロップとBABORATの提携解除とBABORATジャパン設立
BABORAT(バボラ)のテニス用品は今までダンロップスポーツを通して日本の市場へと卸されてきましたが、ダンロップスポーツとBABORATの提携は2020年で終了し、今後はBABORATジャパンが直接日本市場でテニス用品を販売することが決まっています。
BABORATがようやく日本市場に本腰を入れてくるということなのでしょうか。
黒船襲来?
ダンロップスポーツにとっては人気のBABORAT製品を取り扱えなくなるのは痛いでしょうね。
ブリヂストンスポーツがテニス業界から撤退!!
日本のテニスメーカーがまたひとつテニス業界から去ることになります。
ブリヂストンスポーツのテニス用品で有名なのはラケットよりボールです。
ブリヂストンと聞くとタイヤをメインとしたゴム製品が有名ですよね。
その技術を元にしたブリヂストンスポーツの作っていたテニスボールは品質にも定評がありました。
ブリヂストンスポーツのXT-8というテニスボールは軽くて飛びが良く、個人的には好きなボールでした。
もちろんテニスラケット、テニスシューズも同様にテニスに関するアイテムも同様で、2020年いっぱいでテニス業界から完全撤退です。
古くからあるテニスメーカーだけにとても残念です。
ブリヂストンスポーツの関連ブランド「テクニファイバー」「パラディーソ」の行方
ブリジストンを通して日本市場へと卸されてきたテクニファイバーのテニス用品や、パラディーソ(主にウェア)の製品はラコステジャパンがブリヂストンスポーツに代わって販売を継続するようです。
ですが今までのようにテクニファイバーやパラディーソの製品が流通するかどうかは不明で、どちらかと言えば縮小するのではないかと言われています。
契約選手も限定されという噂もあります。
ダンロップスポーツのSRIXSONブランド消滅!
ダンロップスポーツの中にSRIXSONというブランドがありましたが、ゴルフを除いてはSRIXSONブランドを使わなくなるそうです。
テニスラケットやテニスシューズ、テニスボールを作らなくなる訳ではありませんが、BABORATとの提携解除と合わせると、ダンロップスポーツのテニス用品販売において縮小は避けられないでしょう。
ダンロップブランドで良い商品を開発し、巻き返しをはかって欲しいです。
ウィルソンの販売会社「アメアスポーツ」がウィルソンを手放す?
ウィルソンのテニス用品は現在「アメアスポーツ」という外資系商社が取り扱っています。
数年前は「ウィルソンジャパン」といウィルソンの子会社が直接テニス用品を扱っていましたが、ウィルソンジャパンとアメアスポーツが統合し、それ以降はアメアスポーツがウィルソン製品を日本市場へと卸しているという訳です。
ですが、アメアスポーツはどうやら日本のテニス市場をそれほど重視していないようなんです。
ウィルソンジャパンの社員とアメアスポーツの社員の間には未だに埋められない溝があり、互いに確執があるという噂も…。
あくまでも都市伝説レベルですが、日本のテニス市場はアメアスポーツのメインストリームではないのは間違いなく、撤退を決めても不思議ではありません。
ただ仮にそうなったとしてもウィルソンの製品が日本市場に入らなくなるという訳ではなく、どこかの会社が引き継ぐことになるはずなのでウィルソンファンの方はご心配なく。
ミズノは大丈夫か?
ミズノは日本のNO1スポーツメーカーですが、ことテニスに限っては全くダメですね。
ミズノがテニス業界に力を入れていない訳ではありませんが、今までもこれからもミズノは修三に頼るだけ。
いくら修三でも一人の力でミズノのラケットがバンバン売れる訳はありません。
F200には力を入れて開発したようですが、イチから開発したというよりBABORATピュアドライブのパクリ(※聞こえが悪くてすみません)
恐らくミズノがテニスに本腰を入れる日は来ないでしょう。
それよりも撤退の日の方がはるかに近いと僕は思います。
YONEXは安泰か?
みんな大好きYONEX!
何を隠そう僕はヨネックス大好きです。
国産メーカーということもありますが、なんだか温かみを感じるんですよね。
社員さんのフットワークも軽い印象で、外から見ていても会社が元気で活力があるように感じます。
外資系の企業って、業績が悪くなると平気で社員をクビにしたり降格させたりするので、担当の社員がコロコロと変わったりします。
どうも付き合いづらいんですよね。
その点YONEXやダンロップなどの日本企業は安心感があり、話が通じやすいように思います。
YONEXの強みは学生に人気があるところ。
今のところダンロップやブリジストンのように縮小させるという話も聞いていないのでこれからも頑張って欲しいですね。
本当に一番危ないのはプリンス?
プリンスを日本で扱っているのはグローブライド。
グローブライドは釣り業界では知らない人はいないブランド「DAIWA」製品を扱う会社です。
プリンスは古くからグローブライド(元DAIWA)が扱っていました。
確たる話ではありませんが、プリンスも危ないと言う話があります。
だってプリンスのラケットが売れてるイメージって、ぶっちゃけ無いですよね!?
ラケットが売れないテニスメーカーが好調なはずはありません。
プリンスは以前から苦しいはずで、実際そういった話を耳にしたこともあります。
グローブライドがプリンスを手放し、日本のテニス市場から撤退という話が出ている訳ではありませんが、いつそうなってもおかしくはないでしょうね。
2020年テニス業界の変化まとめ
コロナの影響が大きく現れた日本のテニス業界ですが、大まかな流れでは日本のテニスメーカーより海外メーカー(特にBABORAT・HEAD)に勢いがあるように思います。
開発費と開発力のないメーカーは淘汰されるのが運命といえばそれまでですが、これ以上日本のテニス業界が縮小しないことを願っています。