ダンロップから発売されたテニスラケット、SXシリーズを試し打ちしてみました。
SXシリーズのラケットのうち始めに使ったのはSX300という標準モデル。
実は僕の第一印象は良くありませんでした。
際立った特長を感じなかったからです。
ですが何度か使っているうちに慣れてきたのか、それともラケットの魅力に気づいたのか、自分でも分からないうちに気づけばダンロップSXのラケットを使っている自分がいます。
発売されてすぐにレビュー記事を書かなかった理由はここにあります。
ようやくSXシリーズのラケットがどんなラケットなのかが分かってきたような気がするので気になる方は続きを読んでください。
DUNLOPダンロップSX300・300LSを使ってみた感想
ダンロップSXシリーズのテニスラケットには5つのモデルがあります。
SXツアー・SX300・SX300LS・SX300LITE・SX600です。
一応全て使いましたが、メインで使ったのがSX300とSX300LSの2本なので、この2本のラケットについてレビューしていきます。
SX300・SX300LSを使った第一印象
打球感が良い訳でもなく、ボールをよく弾く訳でもなく、なんだかやぼったいラケットだな‥というのが本音です。
SX300LSについても同様で、少し軽くなって扱いやすいけど感想は同じ。
スロート部分が平べったくて、スリクソンREVOのCVシリーズを踏襲しているのかな?と思いましたが、だからなんなの?
正直に言って、もっと使いたいとは思いませんでした。
SX300・SX300LSを使って一日テニスをしてみたら…?
SXに良い印象のないままで存在すらも忘れかけていた時に、たまたま自分のラケットのストリングが切れてしまい、急遽ラケットを借りることになりました。
そこで借りたのがSX300。
印象は良くなかったとはいえ、新製品のラケットを貸していただけるということで感謝しかありません。
そうしてSX300を使ってプレイしましたが、終日SX300を使った感想は第一印象とは違うものになりました。
「あ、意外と使いやすいかも‥」
そう思ったことを覚えています。
そしてその感想は本当なのかを確かめるべく、再びSX300とさらにSX300LSを借りることになりました。
3回目のSX試し打ちの感想はさらに評価がUP
「これ、普通にええんちゃう?」
という感想に至ったのです。
なぜそうなったのか?自分でも不思議に思ったので、各ショット別に冷静に振り返ってみたいと思います。
ストロークをしてみた感想
ボールの飛びは抑え目のラケット。
これは最初も今も変わらない感想ですが、使い込んでくるとしっかり振ればスピンがよくかかかかることが分かってきました。
後で分かったことですが、SXのSはスピンのSだということ。
ラケットの形状がピュアアエロのように平べったい形をしているのはスピンのスウィングがしやすいよう空気抵抗を減らしているんですね。
SXシリーズはフラット系のプレーヤーより、スピンを意識したプレーヤーに向いているのでしょう。
オフセンターでヒットした時もラケットがぐらつくようなことはなく、ラケット面の安定性は高いと思います。
ボレーをしてみた感想
面安定性の高さはボレーの安心感にもつながります。
ボールはそれほど弾く感じはありませんが、狙ったコースにきちんと飛んでくれるので安心できます。
ただボール1個分を狙うような繊細なタッチができるかと言われると僕には無理かなと。
慣れの問題もあるでしょうが、ヘッドライトなラケットではないので操作性はほどほどという感想です。
サーブをしてみた感想
スピンを効かせたセカンドサーブを打つには最適でしょう。
くるっとラケットが回ってボールによく回転がかかるラケットです。
フラット系のサーブではそれほどボールの伸びは感じませんが、スピン系のサーブを打ちたい方にとっては使いやすいのではないでしょうか。
グリグリのスピンサーブもこのラケットなら打てそうな気がします。
打感について
気持ちよくボールが弾く打球感というよりも、ラケット全体で振動を受け止めている感覚です。
良くも悪くも手に振動が伝わってこないので、人によっては物足りないと思うかもしれないし、人によっては腕への負担が少なくて助かると思う方もいるでしょう。
僕の第一印象が良くなかったのも打球感の少なさにあったと思います。
一日中SXを使っていましたが、腕や肘があまり疲れなかったのは振動の少なさのおかげだったのかもしれません。
ダンロップテニスラケットSX300の長所と短所
ダンロップのテニスラケットSX300とSX300LSの長所と短所をメーカーのウリを元に管理人の感想を含めてまとめるとこのような感じです。
SX300の長所
ダンロップの開発コンセプトはコントロール性能のUPです。
ここで言うコントロールとは、オフセンターでボールをヒットした時のコントロール性を向上させることで、ラケットの真ん中を外してもアウトやネットが少なくなるような機能を持たせたと言います。
確かにそう言われればコートに入ったボールが多いように思いますが、なんとも実感しにくい機能・・。
それよりもラケットの形状がBABORATピュアアエロのように扁平なことに特徴を感じました。
やや平べったい形のために、ボールに対して薄く当てる(スピンをかけるスウィング)時に空気抵抗が少ないため振り抜きが良かったし、スピンも実感できます。
その結果としてボールがコートに収まりやすくなるのではないかと。
結果的にボールがコートに入りやすくなっているので、これは長所と言って良いでしょう。
SX300の短所
感想でも書きましたが、打球感の無さが短所だと僕は思います。
打球感が柔らかいとか、衝撃が少ないと言い替えることもできるかも知れませんが、上級者ほど打球情報を感じたいと思っているはずなので、打感の物足りなさは不満点(短所)と言って良いでしょう。
ダンロップテニスラケットSX300・SX300LSの感想・評価まとめ
SX300とSX300LSの違いについて書いていませんでしたが、違いはラケットの重さです。
自分が使いやすい重さを選ぶと良いと思います。
一般的には男性は300グラム前後、女性は280グラム前後のラケットを選ぶことが多いですね。
それにしてもダンロップSXシリーズは不思議なラケットです。
使うたびに評価が上がっていくラケットなんて、あまり記憶にありませんからね。
ラケットの生のうあh十分に標準的な性能はあると思います。
よくスピンもかかります。
ただ打球感に限っては好みが分かれるのではないかと思いますね。
僕のように何度も試し打ちができる人ばかりではないでしょうから、一度打ってみて敬遠する方もいると思いますが、僕のように何度も打ってみて良さが分かる場合もあると思うので、気になったラケットは何度か試してみることをお勧めします。