発売前ですが、世界NO1プレーヤージョコビッチ選手が使用しているHEADテニスラケットSPEEDスピード2020モデルを試し打ちしました。
打ってみたのはスピードMP
ストローク、ボレー、サーブと何を打っても不満のないバランスのいいラケットです。
世界NO1のジョコビッチ選手のプレイを支えているのは驚異的な ボディバランスはもちろん、このSPEEDの安定感にも支えられているといって良いでしょう。
それほど信頼できるコントロール性バツグンのテニスラケットです。
各ショットの感想と打球感について詳しく書いていきます。
HEADスピードMP2020モデルのスペック
・ラケットの大きさ:100インチ
・ラケットバランス:320mm
・全長:27インチ
・グリップサイズ:1~5
・ストリングパターン16✕19
ノヴァク・ジョコビッチ選手が使うスピードシリーズのうち、一般ユーザーが最も使いやすいとされるスペックがスピードMP。
ボックス形状のフレームでしっかりとした打球感と面安定性がウリです。
特に厳しい状況からの返球が他のラケットよりはるかに優れています。
HEADスピードMP2020を打ってみた感想
ヘッドのテニスラケットSPEEDスピードMPを使ってストローク・ボレー・サーブを打ってみた感想です。
ストロークの感想
軽くボールを打っただけで分かったのがラケットの扱いやすさとバランスの良さ。
素直にラケットヘッドが出てくるのでストレスを感じません。
特にストロークで感じたのはミスショットの少なさでした。
ボールをネットの少し上を通るように打とうとした時のこと。
「あ、真ん中外した!・・ネットにかかるかも?」
と思ったボールがネットのギリギリ上を通って相手コートに届いてくれたのです。
またバックハンドの遠いボールをラケット面を合わせるだけでがやっとの厳しいボールを返球しようとした時って力なくボールが浮いてしまうことが多いのですが、きれいにショートクロスにスライスのかかったボールが返ってくれました。
短時間の試し打ちの中でそうした体験が何度もあったので偶然ではないと思います。
とにかく球際に強いラケットという印象が強く残りました。
スピンやボールの飛びについては特筆すべきところは感じませんでした。
打球感はややソフトな感じがあって心地よいです。
打球感は柔らかいですが、ラケットがしなるという感じはなかったですね。
むしろ速いボールにも負けない強さのあるラケットです。
ボレーの感想
バランスの良さがボレーのしやすさにも繋がっています。
パンチ系のボレーもタッチ系のボレーもどちらも自在に行えるのでダブルス中心のプレーヤーにもお勧めしたいです。
クセがなく面安定性が高いので、速いボールをブロックした時にもイメージ通りのボールが帰ってくれる安心できるラケットです。
サーブの感想
スピンがグリグリかかるというよりも、フラット系のサーブが打ちやすいと感じました。
狙ったコースと深さにズバズバとコントロールできそうな気がします。
実際にアドサイドからコーナーへのフラットサーブが何本も決まったり、センターへの速いスライスサーブでエースを取れたりと、狙ったコースにボールをコントロールできました。
いつもと違うラケットを使うとスウィングに修正が必要なのが普通なのですが、僕の場合はサーブに関しては全く不要でした。
すぐに試合で使いたいと思えるくらい実戦向けのラケットです。
HEADスピードMPの長所と短所
完成度の高いHEADスピードMPですが、どんなラケットにも長所と短所があるもの。
スピードMPの長所と短所を管理人の視点で書いていきます。
HEADスピードMPの長所
HEADスピードMPには際立った特徴がありませんが、あえて言うと特徴がないのが特徴です。
スピン・スピード・コントロールの3つの要素が高い次元でバランスが取れているラケットなので、長所を1つ取り上げるというよりも、これだけ高いレベルでバランスが取れているのがある意味で長所とも言えるでしょう。
SPEEDは元々ジョコビッチ選手の意向を100%かなえるために作られたラケット。
オールラウンダーであるジョコビッチ選手の堅実なプレイを実現するためにはSPEEDのような高いレベルでバランスの取れたラケットが必要だということでしょう。
HEADスピードMPの短所
正直言って際立った短所は見つかりませんが、あえて言うならば印象が地味なこと。
カラーもホワイト✖ブラックの地味なカラーリング。
バランスはとれているけど特徴がないのも地味ですよね。
球際に強い印象があるラケットですが、それも本人以外に感じ取ることはできないですよね。
世界NO1プレーヤーが使っているモデルなのに地味なのでそれほど人気が出ない。
良いラケットなのにあまり売れないのが短所と言えます。
HEADスピードシリーズ開発ストーリー
HEADには人気モデルがいくつかシリーズ化されていて、スピードもそのうちの1つ。
世界NO1プレーヤーのジョコビッチ選手の要望を全面的に受けて作られたのがスピードです。
実際にジョコビッチ選手がヘッドのSPEEDを使い始めてからは世界1をほぼキープし続けています。
HEADファンやジョコビッチファンなら当然SPEEDが欲しくなりますよね。
ただジョコビッチ選手が実際に使っているスペックは市販品とは違うものです。
見た目はSPEEDプロですが、ラケットフェイスはさらに小さく重量はさらに重くなっています。
でもこれはヘッド✕ジョコビッチに限らずよくあること。
プロのパワーに耐えられるスペックと一般ユーザーが使いやすいスペックには隔たりがあるのは当たり前。
車に例えると、プロ選手はF1マシンのような超ハイスペックのマシンを乗りこなすことができますが、僕たち一般ユーザーがF1マシンに乗っても、まともに運転できないのと同じです。
スペックが違うとはいえ、ラケットのコンセプトはジョコビッチの希望を取り入れて作られているので自分が使えそうなスペックのモデルを使うことをお勧めします。
HEADスピードMPはこんな人におすすめ
SPEEDにぴったりなプレースタイルはオールラウンダーです。
バランスの取れたラケットスピードMPはオールラウンダーにこそ使ってほしいですね。
チャンスの時にはピンポイントに狙うことができ、またピンチの時にはスライスでしのいだり、一発逆転ショートクロスにコントロールも可能。
サーブもボレーも思い通りのコースにコントロールが実現できるでしょう。
へんなクセのないラケットなのでテニス初級者が使っても良いと思います。
そう考えるとHEADスピードMPはかなりストライクゾーンの広いラケットですね。
300グラムが重いと感じる方には「スピードS」か「スピードLITE」という軽量モデルが用意されているのでそちらをお勧めします。
スピードMP テニス仲間の感想・評価
これは使いやすい!
とてもコントロールがしやすいラケットです。
ただ自分にとっては打感が硬くて肘に堪えるのが悲しいところ。
それを除けばオールラウンドに使えるハイレベルラケットで、ロブやアングルボレーも簡単に打てます。
ダブルス主体の方に人気が出るラケットじゃないでしょうか。
使いやすいとは思いますけど僕の好みではないです。
ちょっと地味だし・・。
でもサーブがしっかりコーナーに決まったのでラケットバランスは自分に合ってるのかなと思いました。
打感とかは分からないけど色がパンダみたいでかわいいです。
ジョコビッチ?選手が使っているのならきっといいラケットなんでしょうね。
どんなプレースタイルにもマッチするコントロール系のラケットですね。
相手の強いボールにも面ブレせずに弾き返せるのは試合を意識しているプレーヤーにはありがたいですね。
打感は日本人好みではないように思いますけど(硬い打球感なので)他のラケットに比べるとコントロール性がかなり良いと感じました。
コントロールがしやすいのは試合を意識している私のような草トー選手には嬉しいですね。
ラケットが助けてくれるような秀でたものは感じませんでしたけど、スピンもスピードも自分がやりたいようにできるバランスの良さは評価できます。
派手さはないですけどね。
HEADテニスラケットSPEEDスピードMP2020の感想・評価まとめ
実はヘッドのスピードシリーズのラケットは今まで使ったことがありませんでしたが、これほど使いやすいとは思っていませんでした。
食わず嫌いとはこのことですね。
控えめに言ってめちゃくちゃ良かった!
バランスといい、ミスヒットの少なさといい、イメージ通りのボールの飛びといい、欠点を探すことが難しい完成度の高いラケットです。
もしラケット選びに迷われている方がいれば、強くお勧めしたいです。
今回レビューしたのはHEADスピードMPですが、スピードSも同時に打ってみました。
スピードSはやや軽いので女性にとっとっては扱いやすいと思います。
またパワーのある方はスピードPROの方がいいでしょう。