ヨネックステニスラケット VコアSV100を使用した感想と評価

テニスラケット

VコアSIから2年が経ち、ついに出ました!

Vコアシリーズの正統後継機種。その名も

VCORE SV(Vコア エスブイ)

2018年秋に発売されたVコア98とVコア100についての詳しい記事はこちら

▶最新のVコアを打ってみた感想、お勧めポイント

 

今作はスペック違いで4種類が発売されました。※発売は2016年9月上旬

ヨネックスファン、Vコアファンが待ち望んだ待望の後継機種です。

まだ発売前ですが、試打ラケットが送られてきたのでさっそく試してみました。

今回僕が試したのはVコアSV100という、シリーズ内のメイン機種です。

ラケットのスペック

ラケットの商品名:VCORE sv 100(Vコア SV100)

フェイス面積:100inch

ウェイト:300gm

バランス:320mm

Vコア SV100の打球感

VコアSV100は前作のVコアsiと比べると、ややマイルドな打球感になっています。

カチッとした重厚な打球感でもなく、ビンビンに弾く感じでもなく、それでいて柔らかい訳では無く、ラケットのフレーム全体の剛性が高くてラケット面全体が安定している感じですね。

硬いラケットはしっかり振らないとコントロールしにくい印象が僕の中にあるのですが、VコアSVはラケットにボールが乗っている感触があるために、ゆっくりスウィングしてもコントロースしやすいです。

また速く振った時にはちゃんとボールを潰せている感触が手に伝わり、どこにボールが飛んで行くのかが打った瞬間に分かりやすいと思いました。

VコアSVは全体的には変なクセがなく、素直に思ったところにボールをコントロールしやすいラケットですね。

Vコアsv100-2

Vコア SV100の感想

デザインを見て思ったのは、

あ~・・ヨネックスらしいかも

でした。

どこかヘッドのプレステージを思わせるような配色です。

ブラックをベースに赤い網目模様と、フレームサイド部分に赤で100というデザインがあります。(VコアSV98の場合は98とデザインあり)

 

前作Vコアsiに比べると、スウィングの振り抜きやすさがやや劣るのではないでしょうか?

フレームが1mm厚くなったことがその原因だと思います。

そのために素早いラケット操作が必要な高速ボレーボレーの展開や、ラケットヘッドを急激に加速させたいショートクロスは、前作Vコアsiほど扱いやすいとは言えないです。

ですが、それを補って余りあるメリットをVコアSVから感じることができました。

そのメリットは・・。

VコアSVの持つラケットパワー

フレーム厚のおかげか、素材が変わったためか、SVフレームという素材配置のおかげか、とにかくラケットにパワーを感じます。

と言っても、飛びすぎてコントロールしにくいパワーとも違います。

ここが前作との大きな違いですね。

僕の感じていた前作Vコアsiの唯一の不満点は、スピンの効いた重いボールに打ち負けることでした。

ストロークにしても、ボレーにしても、相手のボールのパワーが強い場合には押されてしまっていました。

しかし今作のVコアSVは違います。

相手の重いボールを押し返すことができるのです!

これには感動すら覚えました。

今まではラケットの重さを上げるか、フレームの厚いラケットを使うしかないかなと思っていました。

しかし僕の体格ではそれより重いラケットを使うのはとても疲れるし、スウィングスピードもガクンと落ちてしまいます。

フレームの厚いラケットを使うと操作性が落ちて、特にボレーのコントロールが悪くなってしまいます。

その僕の悩みを見事なバランスでVコアSVは解消してくれました。

ラケットにパワーがあり、なおかつ操作性が高くて重すぎない。

どんと来い!重いボール!

カモン速いボール!

そんな気にさせてくれるラケットです。

VコアSVはスウィートエリアが広い!?

これは僕の感覚の問題かもしれませんが、どうもスウィートエリアが広いように感じました。

「あ!真ん中はずしちゃった・・!」

と思うことが少ないのです。

メーカーからはスウィートエリアが拡大しました、という説明はありません。

ですが使った感じでは、明らかにスウィートエリアを外して打ったボールが少なく感じるのです。

ストリングの種類や張り具合によってスウィートエリアは変わりますから、そのせいかも知れません。

ヨネックスはスウィートエリアを拡大させました、とは言っていませんが、VコアSVの新素材にナノメトリックXTというものがあり、その柔軟性の高い素材を使うことにより、ボールとの接触時間が4%アップすると言っています。

もしかするとこれが僕がスウィートエリアが広いと感じた要因かも知れません。

どちらにしてもスウィートエリアが広い(と感じる)とボールの飛びも安定し、打球感も快適なので、僕がVコアSVに高い評価をしています。

Vコア SV100をお勧めできる人、できない人

結論から書くと、ほぼ全てのレベルの人にお勧めできます。

なぜならそれぞれのレベルに合わせたスペックが用意されているからです。

VコアSVシリーズは合計4本のラインナップがあり、上級者向けの順に並べると、

VコアSV95(95インチ、310gm)

VコアSV98(98インチ、305gm)

VコアSV100(100インチ、300gm)

VコアSV100S(100インチ、270gm)

 

まずVコア95に関しては使う人を選ぶラケットではないかと思います。

だって、なんと言っても95インチです。

上級者限定ラケットだと思って問題ないでしょう。

 

次にVコアSV98ですが、やっぱり女性には使いにくいスペックかな?と思います。

逆にストロークでしっかりとスピンの効いた重いボールを打ちたい男性にはピッタリですね。

 

VコアSV100は今回僕が試打をしたラケットで、4本のシリーズの中では平均的でバランスが取れているために、万人に使いやすいスペックだと思います。

VコアSV100が最も多くの人に受け入れられるんじゃないかと思いますね。

 

最後にVコア100Sですが、シリーズ最も最軽量の270gmは女性に使いやすいモデルですね。

女性のヨネックスファンをターゲットにしたモデルです。

 

最初に「レベルを問わずお勧めできる」と書きましたが、VコアSVシリーズ全体を見ると、若干ではありますが、中級から上級者に偏っているのかな、と思います。

超初心者の最初の1本には向いていないシリーズではないかなと思いました。

 

VコアSVシリーズは売れるのか?

1つ言えるのは、シリーズ中最も売れるのはVコアSV100でしょう。

なぜなら300gm、100インチのバランスの良いスペックだからです。

それだけではなく、前作の不満点が解消されたラケットに仕上がっているからです。

重いボールに打ち負けず、さらにスピンの効いたボールも打てて操作性も合格点。

VコアSV100には今のところ死角は見当たりません。

次に人気が出るのはSV98になるでしょう。

305gmなら多くの男性が使えるでしょうし、フェイスサイズが小さい方が鋭い振り抜きが可能となりますから、ガンガン振っていきたい人にはこちらの方が人気になると思います。

いずれにしても、ヨネックスが満を持して発売するVコアシリーズですから大コケすることはないでしょう。

この記事を書いている時点ではまだ発売されていませんが、発売と同時に人気ラケットの仲間入りするだろうと僕は思います。

▶最新のVコアを打ってみた感想、お勧めポイント